個人的紋章編くろしろ観

彼ら最大の特異は『立場』でありまして、
『しろボン』と『くろボン』としての『友情』、
『王子』と『隊長』としての『信頼』、
この二元の基準軸が平行に横たわっているところにあります。

その二つの軸は、混じりあっているかもしれないし、遺伝子構造の様な二重らせんかもしれませんが、お互い、少なくともくろは別次元で捉えている感じがします。
最終的には、二本別々のままだけど、側面が接地するのでしょうね。

なんとなく自分の中では、しろかくろの片方が、いないもう片方のことを考えながら、さながら忠犬ハチ公か未亡人かの様に、ずっと佇んでいる図が漠然としてあります。
今日び家族や恋人ですら心中したところで一緒に死ねるかわからないのに、つまりは死ぬ時はばらばらなのは不文律であるのに、彼らにとってそれが更に重い感じを受けるのです。

どうしてかと考えたら、しろボンとくろボンとして、また王子と隊長としての、前述の平行な基準軸のせいかのかなと思いました。
例えばくろが隊長を退いたら、あるいはしろが王様になったとして、それが彼らにとっては一つの死の様に感じられる。
逆に言えば、二つの基準軸があるからこそ、もし王子と隊長として歴史書にでも残ったりしたら、それは一つの生なのです。

まるっきりパンプキンシザーズの受け売りですが、『ただその関係のためだけに命を懸ける』というのが一番しっくりきますね。

『対立からの和解』がかなりの重要要素であるのに、当ったり前のように仲良くしているので、もうちょっとギスギスさせたいですね。
読む分にはお話はハッピーエンドが好きです。でも書くと後味悪いの多くなるのは何故なんだぜ?