紋章編くろとみどりの力関係

どちらが強いのかと問われれば難しいですが、適当に表すなら『三本勝負をしたら、その内一本はみどりが取る』でしょうか。
といってもみどりはくろほど仕合に真剣な訳でもなく、極論殺し合いとは違いますので、相手の実力なり自分のコンディションが分かれば無理に勝ちにいかないのです。
即ちくろが強いという訳ではなく、単に得意分野の違いです。

『軍隊は勝たなければ負け、ゲリラは負けなければ勝ち』という言葉がありますが、性格的にも戦い方にもそのまま表れています。
くろは一対一、みどりは一対多を得意としてます。

それでも親衛隊内ではくろと勝負して勝てる人はいませんから、みどりの実力は相当なものなのです。
逆にくろも一対多で相当な実力を持ってますが、彼の場合正しくは一対一を何連戦、という形になるので、持久力はそれほど持ち合わせていません。

みどりの方が視野が広く、敵の数から味方の状態、陣形・天候・地理状況・相手心理、あらゆるものを自分の武器として取り込み、最善の方法を選択します。
くろはエリートで進んできましたから、経験の少なさも勿論ですけども、『最善』ではなく『最高』の方法を選択します。
それはあるいは犠牲を伴うものですけども、彼にとっては一対一ですから、捨てるものは自分しかない訳です。

しかしてくろは絶大な求心力がありますので、くろを上に据えてみどりが軍師役に納まるとうまく回ります。
策略家いったらジャーなんですけども、ジャーは自分中心の戦略なのでそこがみどりとの違いですかね。

なので、チェス・将棋の類でくろはみどりに絶対に勝てないのです。
親衛隊トップ3は皆相当に強いですが、一番強いのはセレスです。それでもみどりといい勝負はできても勝つことはできません。ジャーとみどりだったらどっちが強いかはわかりませんけども。
さすがに仕合といっても三本に二本負けてる訳ですから、みどりとしても心中そこまで穏やかでもないのですが、ここでくろに勝って溜飲を下げています。

ほぼ全ての分野において長けているくろが負ける相手ですので、嫌でもみどりの実力をわかりきっているからこそ、あの気難しいくろがやっていけているのではないでしょうか。
いつぞやの語りの通り、くろはみどりに対してコンプレックスを抱いているには抱いてますが、『強いみどりに対してふがいない自分』が対象ですので、嫌悪感はそれほどありません。

全部自分でやってしまって、出来ない自分を恥じるくろと、出来ることは自分で、出来ないことは周りに任せるみどりが、幸い得意分野が違うおかげでかみ合っているのです。
なんだかんだで仲良しさんなのでした。