昔々、あるところに、みどり豊かで自然のうつくしい、平和な王国がありました。
ビーダ王国とよばれた王国は、心やさしい王様がおさめる地球と、10この惑星が仲良くして、ずっとずっと平和でした。
ある時、どこからか、黒くおそろしい怪物がやってきて、平和なビーダ王国を、めちゃくちゃにしてしまいました。
怪物は、地球と10この惑星から、たくさんのおんなのこたちをさらい、自分のおよめさんにしようとしていたのです。火星のお姫さまであるあかボンも、怪物にさらわれてしまいました。
王様は、王子をよび、言いました。
「よいか、しろボン。お前の婚約者あかボン姫も、さらわれてしまった。
お前が勇者となってあかボン姫を助けだし、この王国を救うのだ。」
しろボン王子は答えました。
「父上、それはうそです。」
王様は聞き返しました。
「それは、なぜだ。」
「なぜなら、あかボン姫は、オレよりうんと力がつよくて、オレよりうんと気がつよくて、怪物などよりもうんとうんとおそろしいのです。そのあかボン姫が、怪物にさらわれるわけがありません。」
王子は、王様をきつくにらむと、言い返しました。
「だから、父上が、そんなことを言ったりはしない。お前はだれだ、お前はにせものだ!」
王子の的確な指摘を受けた国王は、その姿を醜く歪ませると、黄金色の体が錆びついたかのように黒く変色させ、かつて名君と称された心穏やかな様子は微塵も伺わせない、狂気を纏った姿へと変貌した。
そう、怪物の正体は国王だったのだ。
国王に取り憑いたアンノウンの生命体が、ビーダ王国から沢山の、将来有望な可愛い少女を攫っていってしまったのである。
国王のビーダマが横に裂けたかと思うと、そこから一つ目が飛び出した。それこそ正体不明の邪悪な魂、ダークマザーであった。その姿は悍ましく、奇天烈な色彩に血走った眼球であった。見るだけで、性的嗜好が手に取るように理解る。ロリコンだ。
「よく見破ったな、王子よ……。だがもう遅い、お前の姫は、余のものとなるのだ!」
「そんな事は出来ない。」
王子は怪物と正面から向かい合い、毅然と言い放った。
「何故ならあかボンは対象年齢じゃあない! いいか、『ロリコン』というのは大体12歳から15歳程度、それより下の12歳くらいまでは『アリス・コンプレックス』、それより更に下は『ハイジ・コンプレックス』と言うんだ! お前も真のロリコンなら、対象年齢くらい守れよ! そもそもロリコンのルールは『YESロリータNOタッチ』、お前なんて、ロリコンの風上にも置けない!」
王子が魔法の呪文を唱えると、怪物は断末魔を響かせながら、塵となって消滅した。王子の勇気と造詣の深さが、この王国を救ったのである。
怪物がいなくなると、とらわれていたあかボン姫が走ってきました。
「あかボン姫、こわかっただろう。もう安心していい。オレは、ボンキュッボンの女のひとが好きだから、ロリコンじゃないよ。」
王子は両手を広げた。しかし、遠くから勢いよく助走をつけて飛んできたあかボン姫に、壁がめり込むほど吹き飛ばされた。
こうして王国は、再び平和な時を取り戻したのだった。
そもそもくろボンが出てこない
