スリンガーの過去を勝手に考える回

スリンガーの住んでた星は、スラムみたいなところで、いつも争いが絶えなかった。いつか『正義の味方』がこのロクでもない状況をなんとかしてくれると思ってた。
現実は、暴動が悪化しすぎて、ビーダコップに鎮圧される。残されたのは、瓦礫の山と、焼けた野原。

「正義なんてクソくらえ」と、争いの残骸から、ビーシャークの原型を作り上げ、今に至る……と。
だとしたらもうちょっとビーダコップを恨んでるか……。どこまでいってもくだらん連中だ、と呆れている可能性もあるけれど。

この説のちょっと微妙なところは、
一、故郷が巨大勢力によって滅ぼされたのなら、同じく巨大な力によって宇宙征服しようとする、デビルベーターに降るとは考えづらい。
二、生まれた時からスラムにいたのなら、外の世界を知らないので、自分の環境がろくでもないとは認識できない。

となると、そこそこ恵まれた環境から、いきなり放り出された。救われるのを待っていたけど、そんなもの、来やしなかった。
神などいない、誰かに期待してはいけない。テメェの運命を変えるのは、自分自身の力のみ。って流れが妥当かな。

ただスリンガーは、世間の良心に、ほんの少しだけ期待を抱いていた気はする。くだらないとは言いながら。
その象徴がしろ達であり、くろである。

スリンガーがくろに構うのって、『正義なんて信じてた、昔の莫迦な自分』を、からかうのがおもしろいとかだと思ってる。結局そんなものはないと、強大な力を突きつけられて、どのように心が折れるのかと。

そんなスリンガーの感傷も、ジャックに言わせれば、「いつまでもいい大人が、昔の思い出に浸ってるなよ」とか放ちそう。