Vくろしろと正義

長らく不思議だったVくろしろの解釈が自分なりに落ち着いたので書き残し。

Vくろは歴代の中でも一番自分に執着してて(スリンガーに対しては自分の劣等感をいたく刺激されたのでやはり原因は己に回帰する)、所謂『クーデレ』のデレが欠如したような印象でした。
それをクーデレと呼ぶかは別として。デレは本編以降に追いかけてくるというか。

歴代くろしろには『二人が与太話でもしながら沈みゆく夕陽の光を浴びて並んで歩いてゆく』という漠然とした理想形がありましたが、Vくろしろはそれが浮かばなかったのですね。
じゃあなんだ……と考えた時に、Vくろしろの理想形は、背中合わせなのではないかと思い至りました。

己の正義を貫くにはあまりに敵が多すぎる。
しろは誰も傷つけることなく皆を救えたらいいと思っている。
くろは何かを犠牲にしても強大な敵を倒さねばと信じている。
なので相いれない。

ただしろはくろの言い分もわかる、けれども諦めきれない。
くろはしろを綺麗事だと切り捨てる、けれども引っかかる。『そんな事が出来る訳がない』と思っていても、『それが出来たらどんなにいいだろう』と心の底で思っている。

相手のようにはなれないけれども、お互いの理想はわかっているから、傍から見たら対極を向いているけれども、あるいは誰よりも信用に足る。
任せた背中に、理想を刺されることになっても構わない。

だから相手の正義を貶されたらめちゃくちゃ怒るんですよ。
しろとくろがそれぞれ指向の違う正義を体現してるとしたら格好いいなあ。